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半開きさん

あらすじ

月刊少年チャンピオン2015年2月号の「新春ギャグフェスタ2015」に掲載された読切作品。のりお先生の9年ぶりの新作読切となる。
小学5年生の小林ちひろは、半開きの眠そうな目で本を読む半沢さんに話し掛けるうちに、集中していない時ほど目を見開くという彼女の特徴に気が付く。クラスメイトの前で半沢さんの目を開かせようとしたちひろは退屈なトークを始めるが、なぜか半沢さんは眠そう=集中モードのままだった。その理由に気付いたちひろが取った行動とは果たして…。「半開きさん」というタイトルの意味は最後に明らかになる。

構成

作者キャッチ

★約9年ぶりの完全新作で月チャン初登場!!

アオリ文

舞台は5年1組の
教室で…。

オクリ文

桜井のりお先生に応援のお便りを!!

ピックアップ

小林ちひろ

本作の主人公で黒髪ショートカットの女子。5年1組。チェックシャツにパーカーを羽織り、下はハーフパンツとボーイッシュなスタイル。隣の席になった半沢さんが気になってしきりに話し掛けるが、とにかく口数が多く落ち着きがない。自称「ちー」で「ちーちゃん」と呼んでもらいたいようだが、他のクラスメイトからは「ばやしこ」と呼ばれる。自宅では金魚を飼っており、名前はロンとポンとカン。意外にもピアノ教室に通っている。目を見開いた半沢さんが可愛いことをクラスメイトに見せようとして、延々とつまらない話を続ける。
ご存じ『僕の心のヤバイやつ』に登場する山田杏奈の親友・小林ちひろ本人であり、舞台となった学校が目黒区立左小であることが判明した。中学生となった彼女は3人姉弟の長女らしいしっかり者な面も見られるが、この頃はまだお調子者でおしゃべりな子という印象が強い。

半沢さん

本作のもうひとりの主人公で、常に目が半開きのぽやーっとした表情をした女の子。耳の上あたりで三つ編みを作って、その根本と先にリボンを結んでいる。眉毛が短くて太い。図鑑を手放さないように深海生物に強い興味を持っているらしく「サウマティクチスアクセリ」1)という深海魚についてペラペラと語っていた。それ以外はほとんど喋らず内面も窺い知れないタイプだが、集中している時ほどボンヤリした顔で、集中していない時は目を見開くという特徴を持つ。目をパッチリと開いた彼女はクラスメイトもその可愛さを認めていた。
こちらも『僕の心のヤバイやつ』に登場する半沢ユリネ本人である。ちひろがKarte.101で「小学校の時に仲が良かった」と言っていたのも、ふたりが同窓生だったことを指している。中学生となった彼女はすっかり垢抜けて見違えるばかりの成長ぶりを見せたが、深海生物好きなのは相変わらずのようである。一方彼女の金髪三つ編みロリっ子な外見は『ロロッロ!』の主人公・森繁ちとせへと受け継がれた感がある。

クラスメイトの女子

上記ふたりの他にも大きなリボンに茶髪ロングのお嬢様っぽい雰囲気の子、前髪を分けた黒髪シニヨンの子、金髪ボブぱっつんの猫目の子の3人が登場する。ひとりめの子は「可愛い子にはサービスしてくれる駄菓子屋」の情報をもたらしたほか、ちひろを「ばやしこ」呼びしている。ふたりめの子は「闇を感じる」の名言(?)を残した。彼女たちは僕の心のヤバイやつ5巻特装版の特典冊子(卒業アルバム)や、卒業写真でもその姿を見ることが出来る。

関連項目

僕の心のヤバイやつ

本作のキャラクターが中学生となって登場することに。

分類
作品名その他の作品
カテゴリ読切作品・短編
作品データ
タイトル

はんびらきさん

半開きさん

掲載号月刊少年チャンピオン
2015年2月号(2015.01.06)
収録巻未収録
ページ数6
前作品こちら彼女、机の下。
次作品ギャルサーの姫


1)
参考文献:日本語Wiki(アンコウ目タウマティクテュス科)・英語版Wiki。なお台詞では「体長が36.5m」となっているが「36.5cm」の誤り。